記録 自分用

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マシンか、それとも/「イミテーション・ゲーム」

アラン・チューリングという名前はある程度は聞いたことがあるというか、たしか飲茶さんの科学とか哲学とかみたいな名前の本で見たのが多分1番印象に残っている。

曰く、人かマシンかを見分けるチューリングテストなるものは、ざっくり言えばマシンがどれだけ上手く人間の真似をできるかというテストであり、つまりはマシンとは究極的に人間の真似をしている(させている)だけに過ぎないのではないかという話だったと思う。じゃあ人間だって結局は他人の真似をしているだけで...みたいな感じに話が進んでいったはずだ。

ともかくそんなテストを考えついた天才数学者アラン・チューリングの生涯を追ったのがこの映画である。

といっても単に時代順に流していくわけではなく、過去へ未来へと飛びつつ進んでいくのだが、とにかくもう本当に面白かった。まさか魅入ってしまうとは思っていなかった。自分が人生で観たなかで最も面白かった映画は暫定的にシン・ゴジラこの世界の片隅にかのどちらかだと思っていたが、それらに負けず劣らず面白かった。いやー面白い(語彙力)。

周囲と打ち解けられない天才がいくらかのジャマを乗り越え偉業を達成するというのは、ありがちな俺ツエー系というか凡人が溜飲を下げるのに最適な展開という感じだが、この映画はそれだけでは終わらない。

基本的に最も賢いのはアランだが、それとは別のフィールドではアランを上回る権謀術数の世界があり、その世界ではあくまで諜報機関が主導権を握っているという。よくある無能声デカ将軍ばかりというわけでもない。かっこいい。

肝心の暗号解読成功シーンは多分に演出が含まれているのだと思うけど、それでも手に汗握る展開であった。

しかし個人的に最もドキドキしたのは、戦争終了後にジェーン(?)がアランの家を訪ねてくる場面であり、アランの手が震えて...というシーンは終始ドキドキしていた。クリストファが死に、てっきりその代わりの依代としてのマシンとともに自殺でもするのかと。青酸カリの話も出てたしね。しかし冷静に考えれば強化版ヤンデレだなぁ。

全体的にある程度予備知識があるとさらに楽しめると思うので、上に挙げた本の他にサイモン・シンの暗号解読あたりを読んでおくといいと思う。エニグマ関連なら上巻読むだけで十分かも。