記録 自分用

感じたことや考えたことを書いていきたい。

負けるが勝ち(EXH)/「イワンのばか」

ちょっと前にイワン・イリイチの死を読んで面白かったので、トルストイつながりということでこちらも読んでみた。イワンつながりでもある。

内容としては寓話的な短編で、アリとキリギリスを思い出すような話だった。あちらと違うのは、こちらでは失敗するイワンの兄弟たちも、別に遊んでいるというわけではなく、彼ら自身の野望のためにそれなりにあくせく働いているというところだろうか。ちゃんと働いているが、どうにか楽ができないかということを考えていたばっかりに悪魔にやられてしまい、何も考えず(まったく考えなしというわけでもないけど)働いていたイワンのお世話になる。

読んでいるとただ目の前にあることを粛々とこなしていく大切さみたいなものがわかるのかもしれないけど、どうにか楽したいというのは人類に広く見られる願いだろう。奴隷に頼りまくって楽をしたばかりに産業革命にたどりつけなかった古代ギリシャを思い出す。まぁこれはある種の都市伝説みたいなもんだろうけど。

イワンみたいないわゆるお人好しは、現代だと骨の髄までしゃぶられた挙げ句大して有名になることなく死んでいくような気がするが、時代の違いだろうか。