記録 自分用

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よそはよそ、うちはうち(EXH)/「イワン・イリイチの死」

バーナード嬢曰く。という漫画がある。アニメは見たことがあったのだが、安くなっていたのでこの前全巻買ってしまった。前から欲しかったし。そんでそのなかでイワン・イリイチの死が推されており、ちょうどkindle unlimitedにあったので読んでみた。こういうときkindleは強い。

はじめは登場人物の名前覚えらんねぇよと思っていたが、第2章からは皆出てこなくなったので覚える必要はなかった。なんじゃそりゃ。

面白いのは最初の段階で主人公が死んでいることで、しかもその死について登場人物はあまり真剣に考えていないとこだろう。義理があるから弔いにはいくけれど...程度だ。まぁ実際に同僚が死んだとしても、自分でもそんな感じなんだろうとは思う。まわりから見たイワンの死はどこまでいっても他人事であり、直接自分に関係することではない。

しかし第2章以降でイワンがなにを思いどう死んでいったかということがわかると、その考え方も変わる。本人にとって本人の死というものは、当然だが人生最大のイベントであり、それなりの苦しみのうちに身体が弱り、それなりの悲しみと憎しみのうちに死んでいく。

若く元気な人間がそばにいるだけで憎しみが湧くというのは、なんとなく想像ができる。いっそ哀れんでほしいというのも。

作中では、自分が今まで検事だか判事だかとして行ってきた内容が、医者によってそのまま返されるみたいな描写がある。威厳があるかのように振る舞い、相手の言うことを躱すその態度を、老いて自分が味わうことになったわけだ。おそらくイワンの周囲の誰かが死んだときでも、彼の態度は第1章の同僚たちとあまり変わらなかったことだろう。ということはいつか自分が死ぬときも...。