記録 自分用

感じたことや考えたことを書いていきたい。

もっと入試世界史&日本史/「「超」世界史・日本史」

大学入試を話の枕に歴史について語っていくというスタイルは以前にも一橋の日本史をタネに書かれている本を読んだこともあるが、こっちは日本史だけでなく世界史もあり、一橋の他にも東大京早慶あたりの入試も掲載されていた。

面白いのは単に問題を解説していくのではなく、問題を解く係(慶応の教授らしい)と編集側との掛け合いで進んでいき、さらに解く側の人は問題の答えを知らずに解説するという構成になっていることである。あーこれも回答に挿れたほうがよかったですねみたいなことを言っているのを聞くと、教授でもこういうことあるんかと思ったりする。まぁ合格には問題がないんだろうけど。

世界史パートは欧米史と中国史に大別されており、特に中国史のほうは面白かった。北側の中原と南側の江南で考え方や行動が違う理由が書いてあったのだが、なるほどなと思った。曰く、東晋での漢人の移民や隋代の運河建設などを経て開発されまくった江南では食い物に困ることがなくなり老荘思想などのなるようになる的な思想が発達した。一方で中華文明発祥の地である中原は、江南開発以前はその中心でも長安や洛陽などの書く王朝の首都を持っていたが、開発以降でも南側の豊かさをどうにか持ってきたかった中原としては税(つまりは政治)という形式に頼り続け、規範を重視する儒学が発展していったそうだ。温かい地方はわりとおおらかな気風というのはなんとなく世界でも共通のように思われるが、中国のように広大な領土だと自国内でもその違いが実感できてしまうのかもしれない。

日本史パートで面白かったのは明治憲法関連で、大日本帝国憲法と現行憲法の共通点なんかは言われてみると面白い。いや日本史履修者なら当たり前のことなのかもしれないが、明治憲法との違いを中心に学習してきた身としては、新鮮であった。確かにどちらも自分らの関与しないところ(明治天皇GHQ)から与えられ、根幹が曖昧なまま改憲されることがないという点が似ているなぁ。