記録 自分用

感じたことや考えたことを書いていきたい。

人類の破滅と調和/「GODZILLA 怪獣黙示録」

自分はもともと特撮好きということもあり、小さい頃によくゴジラを見に行っていた。個別の記憶はほとんどないが、なんとなくゴジラは人類の味方的なことを覚えているので、当時のゴジラはそんな感じだったのだろう。それゆえに一昨年の夏に見たシン・ゴジラはわりと衝撃的であり、本編も面白さもあってAmazonで購入するほどには気に入っている。

さてそのゴジラフィーバーを受けてアニメ版も製作されたようで、去年末にそちらも見に行った。まぁ正直言ってそれほど面白いわけではなかったが、3部作だしこれからの盛り上がりを期待したい。

先週のクアラルンプール・シンガポール旅行中に読んだこの本はその映画の前日譚的なものであり、どういう経緯で人類が地球を放棄したかということがインタビュー形式の調査報告書という体で書いてある。設定資料集みたいなものかな。けっこう面白かった。なんなら映画よりも。

映画を見ているときの疑問だった、なんでゴジラが近づいてくるまで場所がわかんないのかとかさっさと核兵器でも使えやみたいなことは一応いろいろ試されていたらしい。というか人類の叡智の結晶である兵器群と渡り合う程度には個々の怪獣達は強大で、それらをはるかにしのぐ強さをゴジラは持っていたようだ。まぁ人類が勝手に自爆した面もあるのだが。ていうか核兵器2000発耐える生物ってどんなやねん。

作中の出来事のうちいくつかは、怪獣というものが存在しなかった世界と共通している。すなわち原因はなんであれアメリカのワールドトレードセンターは崩壊しているし、ヨーロッパには大量の難民が流れ込んでいる。また現実では(まだ)起きていないが、印パの核戦争や中国の内戦あたりはあってもおかしくないレベルである。深読みというものは大抵の場合、作者そこまで考えてないやろ的なことになるのであまり好きではないのだが、現実では宗教的対立やそれに伴う戦争あたりが「怪獣」なのだろう。作中世界はこれらに加え怪獣というものも存在しているのでなおのことハードモードであり、異星人との遭遇というプラス要素を加味してもカバーしきれず地球を捨てざるをえなかったというところかな。まぁ異星人がプラス要素かは考えどころだが。